

標高1600m付近を二度越えて40kmを走りぬく。
標高が2500m以上でもなければ高さはあまり問題にならない、
自転車走行での一番の問題は標高差と等高線の間隔だ。
500m近くを10km前後で上る。
単純に計算して1kmで50m登坂、100mで5m登坂なので道路勾配5%程度が平均で続くわけだ。
うん、吐きそう。

大支坪鎮に到着。
やっぱり山奥の鎮でも人が凄く多い。
平地に比べて空気が澄んでいるので過ごしやすくマスクも必要ないのがありがたい。

賀家坪を出て二日目は恩施市まで70km付近の場所で宿をとり、
崔家という場所に泊まった。
これまた田舎の路村なのだが英語の話せるホテルの従業員がいたので
"どこから来た"とか"ワンピースを知っているか"とか
自分もようやく少しだけ中国語がわかってきたので
いろいろ話して楽しいひと時を過ごす。
そうかと思えば、従業員の知人らしきおっさんは
日本人だとわかると"おいおい、こんなとこに日本人かい?やれやれ┐(´ー`)┌ "
みたいな態度をしてどこかに行ってしまったりする。
よくわかんねぇな、中国。
英語の概念すら怪しい人もいれば、ペラペラ流暢に英語を話す人もいる。
教養のレベルが極端すぎて平均値が全くつかめない。
上を見れば、英語も話せて日本のことも良く知っていて自分たちの文化の習俗
を客観視して理解している人もいるし、
下を見れば、平気でゴミは捨てる、唾は吐く.....
事故をするような場面でも謝らない.....もういいや酷すぎて書き切れねぇ...という人もいる。
平均値がない、両極端すぎるのが中国の印象であり
どうしても表立って目立つ行動様式の部分に焦点が当たりがちで
"不潔、騒々しい"と悪いイメージが先行してしまうのだろう。
そもそも日本人から見たら無作法な習慣であっても当人たちにとっては
当然の作法なのだから悪いことだなんて意識は皆無だし。
ありきたりで言葉足らずな表現だが、
本当にいろんな人がいるし、奥が深く混沌としていてどんな人物が出てくるかわからない
なんというか玉石混合、闇鍋のような国である。
だがしかし、これだから中国はおもしろい。





一体どのくらいの数こんな村が中国にあるのだろう。
何度も繰り返すが、都市部と比べると時代が50年は戻ったかのような印象を受ける。
弥次郎兵衛スタイルで水を運ぶ人、水牛を使って畑を耕す人、庭先で髪を洗う人。
いつもながら都市部とのギャップに驚きつつ走っていく。
しかし治安はとても良く、この国の作法を前提とするならば
純朴でいい人がとても多い。

賀家坪から三日かけて恩施市に到着。
恩施土家族苗族自治州、特に苗(ミャオ)族は東南アジアではモン族と呼ばれ
最近だと映画"グラン・トリノ"などで扱われている。
なにか違うのか言われても中国の平均的な街にしか見えないのだが...
竹ひごで編んだ両肩がけの籠を背負っているおばちゃんを良く見るというところかな。
この街にわざわざ遠回りして訪れた一番の理由がビザの延長だ。
まず良さげなホテル探しからだ。
現地の人の協力なしでは申請は不可能と考えたため、じっくり検討し
とてもスタッフの愛想の良かった利源商務賓館に決定、さっそく相談。
するとフロントの女の子が 「いいよ、明日公安に連れてってあげるよ!」
とあっさり快諾、"えっ?こんな簡単に?"と思ったが素直に感謝。
次の日、まず恩施市公安自治州公安局に出向き必要資料を確認。
すると"市公安に行って延長目的を説明してくれ、滞在費の証明書が必要”と指示された。
そこで次の日、市公安に出向いて目的を説明、
二つの公安にどういう違いがあるのかあまりわからないが
とりあえす納得していただけた模様だったので
次に中国銀行に出向き、滞在費の証明手続きに移る。
ここからが面倒くさかった。
やりたいことはスムーズに伝わったのだが
どうしても現金を見せる必要があると言われ、
「さすがに3000ドルも降ろすのは嫌だ、一回引き出したら入金のできない口座なんだ!」
「3万元近く携帯しながらの自転車旅行は危険すぎる!」
なんたらかんたらうんたら1時間くらい経って最後に日本語の話せるかスタッフが現れて
最初から来てくれよ!"もういいや成都にバスで行っちまおう"と思い始めていたところ
ネットバンキングの写真でOKみたいな話にようやく落ちついた。
さぁ、ラストバトル申請だ!
と思って初日の場所に行ったところ、丁度昼休みで何もできない。
一緒に来てくれたフロントの女の子を昼飯でも誘うかと思っていると
「私はこれから用事があるの。後はあなた一人でも出来るでしょ?じゃあね」
うおぃ!まぁ、二日も付き合ってくれたし案内料を払ったわけでもなし、
これ以上頼るのは、さすがに悪いというもんだ。没有問題!
案の定、日本で取った証明写真は却下。
小汚い格好で現地で40元払って撮影し、終始笑顔で愛想を
降り散らせまくって申請終了!
あとはお願いしますよ!頼みますよ!公安様......
1週間後。
あれほど言ったのに申請期間含めても延長期間30日切ってるじゃねぇかっ!
さすが中国公安、きちんとオチは忘れねぇ、もういいわかった、完敗だ!オレの負けだ!
銀行で助けてくれた日本語の話せるスタッフが"日本人はみんな優しいね"と
言ってくれたのが何か救い。
湖北省恩施市でビザ延長に必要な書類を記載しておきます。
(2013年2月20日時点での情報です。)
1.3,000米ドル所持の証明が必要。
僕の場合はインターネットバンキングの残高画面の写真で何とかOKが出ました。
中国から出金可能な中国銀行で証明書を発行してもらったのですが
これが正式な方法かはわかりません。
現金を見せることが可能であれば問題なく許可が下りるはずです。
2.市公安局で延長の目的を説明。
本来、ビザの延長の際には市以上の街に行き、公安出入境管理处に
行く必要がある。市にも直轄、地級、県級と種類がありどこでも可能と
いうわけではなく条件も違う。ホテルの従業員に聞くのが一番確実だろう。
二箇所の公安に行ったが、市と自治州で管轄が違うのかよくわからなかった。
誰か詳しい人教えて!
3.現地公安の指定証明写真
用意していった写真は使用不可と断られた。
これはもうお察し.....安宿一泊並みの料金で公安にて撮影。
商売目的でしょうなぁ、おそらく。
4.
168人民元の申請料金が必要。
他の場所では
銀聯カードでの支払いを強制されたりするらしいが、
ここは現金での支払いが可能のようだ。
※注意
二回目の延長はできない所が多く、場所によって大きく状況が違います。
他の旅人さんから、北京では二週間待ちとの情報もあり、
日中関係がビザの申請にもキッチリ反映されるようです。
正直、申請待ちの間の滞在費を考えたら、香港に行ったほうが安くつきそうです。
中国語で記述する機会があったので一応残しておきます。
google師匠が全部教えてくれたけどね!
如果外国人想要延期签证
第一,他必须证明有3000美元。
他必须显示现金在公安局。这是非常难以外国人。
在我的情况下,我使用网上银行页面的照片。
它是相当困难的、但是我可能的。
第二、他必須説明逗留的目的在恩施市公安局。
我发言。我想騎自行车到成都。
第三、他必须提出面部照片。
这只能拍摄、在公安局照片店。但是、它需要40人民幣。
第四、他必須支付延期费168人民幣/1月、在恩施自治州公安局入出外境处。
もし困っている方いましたら気軽に連絡ください。
微力ながら協力いたします。
> 最近までかにゃーお様、中国にいたということで、ご質問をいくつかしたいので